金箔芸術の美 截金の人間国宝展  齋田梅亭と西出大三

截金とは、細い線や小さな三角、四角、菱形などに切り抜いた金泊、銀箔を貼り付けて文様を表す装飾技法です。平安時代に仏教絵画や仏像の繊細優美な装飾として文様も多様化し技術も大きく発展しますが鎌倉時代の武家社会にはなじまず室町時代以後は次第に衰退し、近世においては仏画など一部の分野でわずかに技術が伝承されてきました。復興不可能とも言われたなかで截金の技術を復興した齋田梅亭と西出大三の作品を収録しています。木彫や下図、スケッチ、研究ノートなども収録。

■発行年 2008年/2012年3刷発行

■項 数 図録80ページ、別冊32ページ
■図 版 截金工芸 截金絵画 木彫 デッサン スケッチ 截金道具 資料 など
■作 家
①齋田梅亭
京都市美術工芸学校の図案科卒。家業の截金仏画を制作しながらその技術の保存復興に努めるとともに工芸品に応用することを研究。昭和55年に「截金」の最初の重要無形文化財保持者に認定。
②西出大三
石川県加賀市出身で東京美術学校の彫刻科卒。截金による加飾技法に強い関心を抱き全国の仏像調査の中から截金技法の研究を深める。昭和60年に重要無形文化財保持者に認定。加賀市名誉市民。

■収録文

齋田梅亭の截金技法とその道具 (截金の制作工程を紹介)
金箔について取材 (金沢市立安江金箔工芸館にて取材)
西出大三について (西出の活動と資料の紹介)
西出大三の図案の考察 (図案、スケッチ、袈裟の研究について)
齋田梅亭と西出大三の略年譜


料 金 : 販売終了
Get Adobe Flash playerPlugin by wpburn.com wordpress themes